関係概念
現在の常識だと「関係」というのは「多項述語」で表現される。すなわち、関係とは「なにかとなにかの間」にあるものである。
例えば「親子関係」であれば「( )は( )の親である」となり、二箇所の空白を区別するために、これは便宜的に「x は y の親である」という風に表現される。この「x」や「y」は変項と呼ばれ、こうした記号を導入することで「x は y の親である」と「y は x の子である」という表現が同値であることが示せる、というか両者の間に区別はない。
ところで、この常識は実はわりと新しいもので、伝統的な関係概念は「( )は親である」という形をしていた。空白の位置にはなにかしらの「実体」が入る(あるいは空白の位置に入ることができるのが実体である)。
この場合、「関係」というのは実体と結合する「属性」であり、誰かと誰かの間にあるようなものではない。ただ、わりと近頃まで後者の関係概念のほうが主流にあったみたいである。便利さということでは圧倒的に現代の関係概念が勝るのだけれど、どちらを自然に感じるだろう。
例えば「片思い」であれば「x は y に片思いしている」となり、x と y の間には「片想い」というなにかしらの関係があることになってしまうけれど、これは自然だろうか(笑)。
今 昔
○―――――○ ○―――――○
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これが関係 こっち実体 これが関係
例えば「親子関係」であれば「( )は( )の親である」となり、二箇所の空白を区別するために、これは便宜的に「x は y の親である」という風に表現される。この「x」や「y」は変項と呼ばれ、こうした記号を導入することで「x は y の親である」と「y は x の子である」という表現が同値であることが示せる、というか両者の間に区別はない。
ところで、この常識は実はわりと新しいもので、伝統的な関係概念は「( )は親である」という形をしていた。空白の位置にはなにかしらの「実体」が入る(あるいは空白の位置に入ることができるのが実体である)。
この場合、「関係」というのは実体と結合する「属性」であり、誰かと誰かの間にあるようなものではない。ただ、わりと近頃まで後者の関係概念のほうが主流にあったみたいである。便利さということでは圧倒的に現代の関係概念が勝るのだけれど、どちらを自然に感じるだろう。
例えば「片思い」であれば「x は y に片思いしている」となり、x と y の間には「片想い」というなにかしらの関係があることになってしまうけれど、これは自然だろうか(笑)。
今 昔
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これが関係 こっち実体 これが関係
by kourick
| 2006-08-06 00:00
| ○学