湯船の僕
お風呂が沸いているから入りなさいと言われたのでお風呂に入ろうと思ったところ湯船のお湯はすっかり流されているばかりかきれいに洗われたうえ、ストッキングで磨かれ、ワックスがかけられ、塗装され、加工され、他の部品と組み合わされて一台のフェラーリになっていました。
僕は驚いて急いで裸になると「デュワッ!」とウルトラセブンの掛け声とともにフェラーリに乗り込み、ちょっとエンジンを吹かしてみたところ、どうやら今日は調子が悪いようでさながら空の湯船のようになっていた。しようがないので僕はそのフェラーリにお湯を溜めることにしました。
五分ほどでさながら地中海を思わせる見事なお風呂が完成したので、僕はそこでオリーブの樹を横目に見ながらじゃばじゃばと泳ぎ、すっかり西欧の息吹を感じさせる調子の悪いフェラーリに乗りながら湯船に浸かり「日本海の荒波に揉まれる」という言葉のただならなさに戦慄したのでした。
めでたし。
僕は驚いて急いで裸になると「デュワッ!」とウルトラセブンの掛け声とともにフェラーリに乗り込み、ちょっとエンジンを吹かしてみたところ、どうやら今日は調子が悪いようでさながら空の湯船のようになっていた。しようがないので僕はそのフェラーリにお湯を溜めることにしました。
五分ほどでさながら地中海を思わせる見事なお風呂が完成したので、僕はそこでオリーブの樹を横目に見ながらじゃばじゃばと泳ぎ、すっかり西欧の息吹を感じさせる調子の悪いフェラーリに乗りながら湯船に浸かり「日本海の荒波に揉まれる」という言葉のただならなさに戦慄したのでした。
めでたし。
by kourick
| 2005-04-02 00:00
| 夢峰