擬人化する習性

フィギュアスケート選手の回転が、広げた腕を身体に寄せることで速くなるのは「念の高ぶり」によるという奇説を聞いた。そういうのって、好きさ。

たしかにそうでなければ胸の前で腕をクロスすることや、その後、天に向かって腕を伸ばすことの説明が付かないではないか。あれはいったん身体の内側に力を溜め、続いて外界にその力を解き放っているのだ。その過程で回転速度も大きくなる。

僕はすべてに得心がいき、説明者に向かって「なるほど」と頷いた。

ちなみに、一般的には「回転モーメントを小さくすると角運動量保存の法則によって回転速度は大きくなるから」と説明することが多い。風力発電用の風車の羽根が細いのも回転モーメントを小さくするためだ(もちろん他にも理由はある)。

しかし、どちらに説得力があるかというと明らかに前者である。風車の気合いは並じゃない。
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by kourick | 2006-03-11 00:00 | 考察