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「アクセス津波」と「アクセス剛掌波」

 新しい単語というと「アクセス津波」という言葉も最近、わりと使われている。最初、僕はこれを「アクセス剛掌波」のことだと思っていたのだけれど、改めて考えてみると、ちょっと違う。アクセス津波は「津波」の名のとおり、大波小波のアクセスがわりと長期間に渡って押し寄せる現象だ。

 どういう仕組みでそうなるかというと、そのアクセスを受けるサイトが個人ニュースサイト間を滑りながら、時間をかけて伝播することによって生じる。だから、「大波」「小波」というのは、各サイトからのアクセスの多さに応じて生じている。実に当たり前のことだけれど、こういうことになっているのだ。

 それでは、「アクセス剛掌波」はどういうものだったろう。特定のサイトに大量のアクセスを誘導するというところは「アクセス津波」と同じなのだけれど、本来的な「アクセス剛掌波」というのは「文中リンクによってアクセスを誘導する」のが特徴だった。だから、文中での扱い方によって「アクセス剛掌波」は「ネガティブなもの」と「ポジティブなもの」に区別される。

 これは 斬鉄剣 という(バトル系)テキストサイトが発祥で、通常は「ネガティブアクセス剛掌波」という一種の攻撃手段として使われていた。つまり、「アクセス剛掌波」というのは、影響力のある個人によって価値付けされたリンクから、相手のサイトにアクセスを流し込むものだ。

 ここまででわかるとおり、「アクセス剛掌波」はテキストサイト文化から生まれ、「アクセス津波」は個人ニュースサイト文化から生まれた、特徴的な現象と言うことができる。そして、去年あたりに注目されていたのは、やはり「アクセス津波」のほうですね。